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【紙芝居&口上】 東西〜 東西〜 時は平安。 突如起こった天変地異。 時の陰陽師「加茂保憲」が真相究明を命じられるが突然死去。 弟子の「安部保名」と「芦屋道満」が後を引き継ぐ事になるのだが 加茂家秘伝書の解読をめぐり、富と権力に目のくらんだ道満により 保名は罠にはめられ、都を追放されるのでした。 |
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保名は汚名返上とお家再興の祈願成就のために訪れた 和泉の国、信太大明神で、悪者に追われる一匹の白狐を助け 傷を負ってしまいます。 |
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保名に助けられた白狐は恩返しのために人間の姿を借り 「葛の葉」と名のり、一生懸命に保名を介抱します。 そして二人はやがて、心寄せ合い共に暮らすようになります。 |
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そして童子丸という可愛い男児も生まれ なにわの南、阿倍野で親子三人仲むつまじく つつましくも幸せに暮らしていました。 |
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童子丸が五歳になったある日の事。 庭先に咲く菊の花に目をうばわれながら ついウトウトとしてしまった葛の葉は うっかり狐のしっぽを出してしまい 童子丸に見られてしまうのでした。 |
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狐である事を童子丸に知られた葛の葉は もう人間の姿には戻れません。 |
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泣いて止める童子丸に後ろ髪を引かれる想いで 「恋しくば 訪ね来てみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」 と一首残して信太の森へと返って行くのでした。 |
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保名と童子丸は葛の葉を探し求め森の奥へ。 二人の声に葛の葉は鏡池に自分の姿を映し別れを惜しみつつも 童子丸に自分の形見にと水晶玉を与え 森の奥へと帰っていくのでした。 |